Art Exhibition MATCH「SF」
長野光宏(ビデオ・インスタレーション)
山下慎(立体造形・グラフィック)
2024年4月27日 - 5月6日
PLACE:IAF SHOP*
長野光宏(ビデオ・インスタレーション)
山下慎(立体造形・グラフィック)
2024年4月27日 - 5月6日
PLACE:IAF SHOP*
「SF」たったの二文字に。
博多から鹿児島本線に乗って福津に変えるとき、箱崎を過ぎて多々良川を渡ると綺麗に郊外の景色に切り替わる。コピペのような代わり映えしない住宅街。見えはするけれど辿り着けないゲームの背景みたいな街。しかしそれは一方で生々しいほど現実の景色でもある。今の今どこかで暴力も愛も退屈も存在する、いつもという時間を過ごす人間たちの世界。車窓から見えたのは、「虚構の現在」と「私たちの現在」が重なり合った風景だった。SFは虚構を通して、その「ほんのわずかな可能性で存在し得た別の現在」を可視化する。その「現在」は選ばれなかったために目を向けられることも無い。だが、いつでも向かうことはできる。
博多から鹿児島本線に乗って福津に変えるとき、箱崎を過ぎて多々良川を渡ると綺麗に郊外の景色に切り替わる。コピペのような代わり映えしない住宅街。見えはするけれど辿り着けないゲームの背景みたいな街。しかしそれは一方で生々しいほど現実の景色でもある。今の今どこかで暴力も愛も退屈も存在する、いつもという時間を過ごす人間たちの世界。車窓から見えたのは、「虚構の現在」と「私たちの現在」が重なり合った風景だった。SFは虚構を通して、その「ほんのわずかな可能性で存在し得た別の現在」を可視化する。その「現在」は選ばれなかったために目を向けられることも無い。だが、いつでも向かうことはできる。